世界の平均気温は、このまま温暖化が進めば、20世紀末から21世紀末までの
100年間で最大6℃上昇すると言われています。
「東京」の年平均気温(約16℃)が、「那覇」並みの約23℃になる…?
福島市の事務所に初出勤した時、まず、最初に言われたのが「福島の夏は暑い」
ということでした。夏が好きな人にとっては問題ないレベルですが、
「冬はとにかく寒い」
浜通りと会津の中間に位置する中通り、こんなに頻繁に雪が降り、冷たい風が
ビシバシ~~思っても見なかった寒さです。
この福島の地域毎に異なる気候は、人だけでなく太陽光発電にも影響を与えます。
福発(FEP)は、いわき市、楢葉町、大熊町、富岡町、須賀川市・玉川村と
たくさんの市町村に関係する発電所が点在。そんななかで、たびたび雪による
発電低下が福島空港・発電所では見られます。
※ 幸い除雪のための出動は、まだ経験していませんけど~(笑)。
■ 太陽光発電適地を調査中
気候変動の進行が避けられない今、自然と上手に付き合い再エネ事業を進めれば、
グローバルからローカルまでの恩恵(温室効果ガスの削減から地域の活性化・雇用
創出等)を受け取ることもできるでしょう。
現在、環境アセスメント手続き中の阿武隈風力発電事業計画。
この事業の現場視察として去年の9月に風況観測塔を見ることができました。
「どれだけ風が吹くのか?」がウインドファーム計画の肝
■ 高さ約60m・トラス型の風況塔で風向と風速を観測
■ データ解析を行い、年間発電量を推定
太陽光発電であれば、計画地にパネルを配置して発電シミュレーションを作成すれば年間の発電量
が把握できます。風力発電では、この風況塔を発電所規模に応じて数カ所に設置。
1年間以上、風況観測を行います。
自然との共生を、伝統や価値観の中に育んできた私達だからこそ、地域資源としての
再エネを賢く活かすことを目指していきたいものです。
寒い日が続き、春の訪れが待ち遠しいですが、今後も福島の自然と仲良く過ごして
いきたいと思っています。 かねまる