木枯らしが吹き、暦も立冬が過ぎました。
福島はコートが無いと、厳しい季節になりました。
ところで、福島から「地パン」というパン作りを全国へ発信し、難病やがんに負けず、生涯を燃やし続けた知人がおりました。
彼は、パン会社の経営に加え、ラジオ番組や講演、震災復興事業、新興国支援など、車いす生活の不便を感じさせないパワフルな男でした。
人生の最後を迎える前に、会社の経営を有能な若手に託し、かねてから障がい者がその生涯、働き暮らせる理想の施設と話していた北海道岩見沢へ家族で移住していました。
私と妻が、7月に北海道の施設に伺った際にも、生死を繰り返すような体調ながら、施設・家族との暮らしの楽しさに加え、福島の復興・再生に必要なことなどを熱く語ってくれました。
その彼は、先週11月2日、60歳で永眠されました。
福島において太陽のような輝きを放ち、多くの人たちにその暖かさと希望を伝えた大橋雄二氏に、心からの敬意と感謝を表します。
小生もできる限り、前へ、前へ歩き続けます。鈴木精一