福島発電株式会社

電圧抑制について

太陽光発電所を連系している電力系統の電圧を適正に維持するため(101±6V又は202±20以内)、電力会社の求めによりパワコンに電圧抑制をかけさせられる場合があります。電圧抑制がかかると次のように、日射量があっても売電できない状態になります。下の線グラフは日射量、棒グラフは発電量を表します。

denatsuyokusei

パワコンには電圧上限を設定する機能があります。工場地帯などにおいて日曜などに消費電力が落ちてその周辺の電力系統の電圧が上がりすぎると、太陽光発電所の電圧抑制機能が働いて、このような結果になります。

電力契約書には下のような記述があり、この整定値の定めにより電圧抑制のレベルが決められます。
seiteichi

抑制の手法はパワコンによって異なり、進相無効電力制御と出力制御があります。前者は抑制される売電量が少なくなると期待されており、新しいパワコンに搭載されていることが多いようです。因みに上のグラフは出力抑制方式です。

電圧抑制は、電力系統の端っこや工業団地の近くなどで特に休みの日に起こりやすいと聞きます。

一定の収支計画をもって借金し、発電所を建設したものの、電圧抑制が頻発しては事業が立ちいかなくなります。発電事業のリスクの一つとして頭に入れておきたいものです。