先週末、郡山市の ビッグパレットふくしま にて開催された
「福島相双復興シンポジウム~相双地域の事業・なりわい再生から福島の未来を創造する~」
に参加してきました。
生活用品製造卸・アイリスグループ会長の大山健太郎さんが「ユーザーインの経営と福島の
復興に向けて」と題して基調講演をされました。同社の事業成長の過程を具体的に示しながら、
福島の農業復興に向けた課題や人材育成について紹介くださいました。
「モノをつくって売る」 「市場のニーズに合わせる」 「消費者の要求を創り出す」
(プロダクトアウト) → (マーケットイン) → (ユーザーイン)
「これまでになかった商品」や「消費者が欲しくなる商品」を開発するなど、
当たり前の事でありながら、実際にはできていない。「予想して定量化」するのではなく、
想定外の何かを見つけ出すために「聞き耳を立てる」。先入観を捨てる事は、とても難しいことだと
感じながら聞いていました。
また復興に向けては、「地域の強みを生かし、新しい町をどうつくるかを考えるべきだ」と話しされ、
農業復興においては ① 農地集約 ② 担い手育成 ③ 販路確保など の課題がある事を、改めて
再確認する事ができました。
パネルディスカッションでは、「将来の地域づくり」をテーマに議論して頂きましたが、その取り組む
べき内容、問題解決の方法は多岐にわたり、「現場での実践(トライ&エラー)なくして、その将来は
望めない」という自問自答のスパイラルに陥りつつも、多くの方達と課題解決に向けて一緒に取り組んで
行きたいと感じる、良い機会となりました。 かねまる