福島発電株式会社

取り組み
contents
  • 再エネ発電事業
  • 普及・啓発・人材育成事業
  • 関連団体との連携した取り組み
  • 事業報告
  • 新たな事業開発への取り組み
  • 福発チャレンジ


第4期 事業報告書

自 平成27年10月1日  至 平成28年9月30日

1 事業活動の概要に関する事項

(1)事業概要

 当期は、「福島空港メガソーラー」(1,194kW)が3年目を迎えるとともに、大熊町大川原地区に建設しました「大熊町ふるさと再興メガソーラー」(1,890kW)も平成27年12月から電力供給を開始いたしました。
 また、斜面ソーラーのモデルである楢葉町総合グラウンド発電所(40kW)に加え、いわき明星大学発電所(50kW)についても運営を開始いたしました。
 これらの太陽光発電所における点検・保守管理については、東北電気保安協会への委託に加え、遠隔モニタリングシステムによる常時監視、日常的な巡視点検を行うことで、太陽光パネルやパワーコンディショナー等の異常の早期発見に努め、修理や交換など迅速に対応し、安全運転の徹底を図ってまいりました。

 新たな太陽光発電事業の計画については、地元自治体や企業と連携して、富岡町大石原・下千里地区に「富岡復興メガソーラー・SAKURA発電所」(19,800㎾)を本年7月に着工し、平成29年11月を目途に建設を進めるとともに、大熊エネルギーメガソーラー発電所(8,580㎾)建設事業にも出資し、平成29年6月の完成を目指しております。
 阿武隈風力発電事業の計画については、当社を含む4社が平成27年11月に「福島復興風力株式会社」を設立し、本年7月に福島県から仮事業者として選定を受け、関係自治体や企業と連携しつつ、風況調査や環境影響評価等の業務に精力的に取り組んでいるところであります。

 次に、普及啓発・人材育成については、福島空港メガソーラーへの視察・見学者は、児童・生徒から高齢者まで幅広い年代にわたるとともに、県内外の大学や企業の研究・技術者、メディアなども来場し、44団体、862人となりました。これらの機会をとらえ、再生可能エネルギー導入の意義や当社で培ったノウハウを活用し、普及・啓発に努めました。
 さらに、産業技術総合研究所福島再生可能エネルギー研究所と連携した太陽光発電所の保守管理技術に関するセミナーの開催や、双葉地方消防本部等と連携した太陽光発電危機管理セミナー、先駆的な事業者を招いたエネルギー地産地消に関するシンポジウムなどを実施しました。

 また、福島新エネ社会構想の柱である阿武隈・双葉地域の送電網整備の調査を行うため、電気事業者と連携して「福島送電準備合同会社」を設立するとともに、スマートコミュニティ事業や新たな太陽光発電事業の検討を進めました。

 「先導的な再生可能エネルギー事業による地域経済社会への貢献」を経営理念とする中期経営計画を本年5月に策定し、福島県における再生可能エネルギーの牽引企業として、健全な経営を進めながら自然と人の力を活かした様々な事業にチャレンジしてまいります。

(2)発電事業の実施状況

①福島空港メガソーラー発電所
ソーラーパーク  194kW
北発電所     500kW
南発電所     500kW
合計設備容量 1,194kW

発電・売電実績

(金額は税抜き)

年月 今期 前期
発電量(kWh) 売電金額(円) 発電量(kWh) 売電金額(円)
平成27年
10月
87,209 3,139,523 132,513 4,770,468
11月 95,237 3,428,531 93,146 3,353,256
12月 63,587 2,289,130 58,163 2,093,868
平成28年
1月
99,760 3,591,360 77,952 2,806,272
2月 88,947 3,202,089 83,004 2,988,144
3月 113,051 4,069,834 102,725 3,698,100
4月 152,137 5,476,932 140,119 5,044,284
5月 161,084 5,799,024 166,358 5,988,888
6月 161,890 5,828,040 173,515 6,246,540
7月 123,784 4,456,224  145,951 5,254,236
8月 160,237 5,768,530 151,526 5,454,936
9月 129,428 4,659,406 112,726 4,058,136
合計 1,436,351 51,708,623 1,437,698 51,757,128

※売電単価(税抜き):36円

 

②大熊町ふるさと再興メガソーラー発電所
設備容量 1,890kW

発電・売電実績

(金額は税抜き)

年月 今期 前期
発電量(kWh) 売電金額(円) 発電量(kWh) 売電金額(円)
平成27年
10月
       
11月        
12月        
平成28年
1月

100,570
(27.12.18~28.1.7)

3,218,240    
2月 154,060 4,929,919    
3月 220,570 7,058,240    
4月 233,800 7,481,600    
5月 296,520 9,488,640    
6月 299,940 9,598,080    
7月 195,340 6,250,880    
8月 237,940 7,614,080    
9月 342,840 10,970,880    
合計 2,081,580 66,610,559    

※売電単価(税抜き):32円

 

③楢葉町総合グラウンド・斜面ソーラー発電所
ア 設備容量 40kW
イ 発電・売電実績
  平成27年10月~平成28年9月末日
  発電量          59,458kWh
  売電金額(税抜き)    2,140,449円

 

④いわき明星大学・斜面ソーラー発電所(福島県等との共同事業)
ア 設備容量 50kW
イ 発電・売電実績
  平成28年4月~平日28年9月末日
  発電量          33,387kWh
  売電金額(税抜き)    901,447円

(3)発電事業の計画推進状況

➀ 富岡復興メガソーラー・SAKURA発電所建設事業

 平成27年7月に当社が代表社員として、「富岡復興エナジー合同会社」を設立し、富岡町及びJR東日本エネルギー開発㈱と連携して開発を進めてきた。その後、平成28年3月に当社が100万円の出資を行っている「一般社団法人富岡新エネルギー」へ合同会社の持ち分を譲渡し、同合同会社との出資関係を解消している。

 なお、平成28年4月に、同合同会社に3,000万円の匿名組合出資を行った。

 また、同合同会社から開発業務に関する業務の委託を受けるとともに、完成後は発電所の環境整備を受託する予定となっている。

  • ア 建設地  富岡町大字上手岡字大石原、下千里地内(田畑等)約40ha
  • イ 設備容量 19,800kW(PCS)、約30,000kW(パネル)
  • ウ 系統連系 東京電力に連系(新福島変電所)
           (固定価格買取制度により全量売電:32円/kWh(税抜))
  • エ 着工   平成28年7月27日(起工式)
  • オ 完成   平成29年11月(予定)
  • カ 事業費  約90億円
② 阿武隈風力発電計画について

 平成27年11月に当社を含む4社が株主となって「福島復興風力株式会社」を設立し、阿武隈地域への風力発電施設計画の準備を進めている。

 なお、当社の関わりとしては、投資額が決算日現在500万円となっており、また事業化に向けた業務の委託を受けている。

【福島復興風力株式会社の概要(平成28年9月30日現在)】

所在地 東京都港区赤坂二丁目9番3号
代表取締役 三保谷 明
設立年月日 平成27年11月11日
資本金 2,700万円
株主 (株)ジャパンウィンドエンジニアリング、(株)レノバ、
くろしお風力発電(株)、福島発電(株)

 同社は、平成28年6月に福島県が実施した阿武隈地域風力発電仮事業者選定公募へ 申請を行い、7月に仮事業者として選定を受けた。現在、環境アセスメント方法書の対応、関係5市町村との連携、保安林解除・国有林野の交渉、機種候補選定、各種許認可、地域貢献策等の業務を進めている。

③ 大熊エネルギーメガソーラー発電所建設事業

 平成28年2月に締結した大熊エネルギー合同会社の社員間協定に基づき、当社は100万円を出資し、㈱NTTファシリティーズ、北芝電機㈱及び大熊町と連携して開発を進めている。

ア 事業者 大熊エネルギー合同会社
資本金  1,500万円
出資者 ㈱NTTファシリティーズ、北芝電機㈱、大熊町、福島発電㈱
イ 建設地 大熊町大字大川原字西平地内
ウ 設備容量 8,580kW(PCS)、約11,700kW(パネル)
エ 着工  平成28年6月
オ 完成 平成29年6月(予定)

(4)普及・啓発・人材育成事業の実施状況

①福島空港メガソーラー・ソーラーパーク視察・見学事業

平成27年10月1日~平成28年9月30日

合計44団体 862人(前期57団体1,062人)
以下は内訳

  • ア 一般視察・見学者
      28団体 378人 (前期 42団体 643人)
  • イ 小中高校の生徒・児童見学者
      16団体 484人(前期 15団体 419人)
②大熊ふるさと再興メガソーラー視察・見学事業

平成27年10月1日~平成28年9月30日
合計4団体  30人 

③産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所と連携した共同事業

 福島空港ソーラーパークに設置している30種類の太陽光パネルに関する経年劣化 等の評価を行うとともに、メンテナンス手法に関する共同研究・セミナー等を実施した。

  • ア 平成27年度 太陽光発電システム評価・診断セミナー

    日時   平成27年10月1日13:00~16:00
    場所   福島再生可能エネルギー研究所
    概要   太陽光発電のオンサイト故障検知の必要性に関する講演及びフィールド実習等を実施した。

       

④各種セミナー等の開催

  • ア 太陽光発電危機管理セミナー

    日時   平成28年5月17日及び18日
    場所   広野町公民館
    概要   双葉地方広域市町村圏組合消防本部等と連携し、太陽光発電システムに起因する事故事例及び対処方法の習得、太陽光発電への危機管理を学ぶことを目的に開催した。
  • イ ふくしまエネルギー地産地消シンポジウム

    日時   平成28年7月29日 13:30~16:20
    場所   コラッセふくしま
    概要   電力自由化に向けての課題の整理やエネルギー地産地消への先進的取組の紹介等を目的に、シンポジウムを開催した。

(5) 関係団体との連携した取り組み

  1. ①「福島県再生可能エネルギー関連産業推進研究会」への参加
    福島県商工労働部産業創出課が主管する上記研究会に参加し、研究会及び太陽光・バイオマス・風力等の各分科会に参加した。
  2. ②「ふくしま再生可能エネルギー事業ネット」への参画
    NPO法人超学際的研究機構が主催する上記へ参画した。
  3. ③「いわきバッテリーバレー構想」への参加
    一般社団法人いわきバッテリーバレー推進機構が取り組む事業へ参加。9月17日及び18日には同機構が主催する「いわきバッテリーバレーフェスタ2016」に出展した。
  4. ④「地産地消型再エネ利用まちづくり」計画事業への協力
    公益財団法人福島県産業振興センター 地域イノベーション事務局が検討を進めている上記事業へ協力した。

(6)被災地の復興支援の取り組み

 福島県復興支援員設置要領(福島県再エネ復興支援員設置事業)に基づき、復興支援員を昨年12月から雇用し、東日本大震災からの復興に向けて、被災地の住民や避難者がふるさとへの愛着を再認識し、住民が主体となった地域コミュニティの再構築活動を促進するため、様々な事業に取り組んでいる。

○復興支援員の雇用状況

平成27年12月~平成28年 1月 2名体制
平成28年 2月~平成28年 3月 3名体制
平成28年 4月~ 4名体制

(7)新たな事業開発への取り組み

① 福島送電準備合同会社の設立

福島新エネ社会構想の一つの柱である阿武隈・双葉地域の送電網整備のための調査及び準備を行うため、当社が510万円、東京電力ホールディングス株式会社が490万円、合計1,000万円を出資し、本年10月3日に設立した。

ア 目的 1 日本国内における送電線整備のための調査及び準備に関する業務
2 送電線の運営管理、連系に関するコンサルタント業
3 その他前号に掲げる事業に付帯する又は関連する一切の業務
 
イ 本店 福島市中町5番21号
 
ウ 社員に関する事項 業務執行社員 福島発電株式会社、東京電力ホールディングス株式会社
代表社員   福島発電株式会社 職務執行者 鈴木精一

②スマートコミュニティ事業への取り組み

前期から協力してきた前記(5)の④「地産地消型再エネ利用まちづくり」計画事業を進め、「スマートコミュニティ導入促進事業」に取り組むべく、関係自治体及び企業等と連携を図っている。

③新たな太陽光発電事業に関する取り組み

・太陽光発電のFIT価格が下がる中にあっても、一定の事業性が見込めるメガソーラーの研究を進めるとともに、関係自治体と連携して適地の検討を進めている。

・先駆的な太陽光発電事業を推進するため、ため池等に浮かべるフロートタイプの太陽光発電の適地調査を行った。

第3期事業報告書はこちら